全米オープンテニス(US Open tennis) 大坂なおみ選手、優勝おめでとう! 2018年女子決勝何が起こったのか?
こんにちは!
Koharu e-Life in NYへようこそ!
やっと昨日、NYの夏のビッグイベント全米オープンが終わりましたね。
40度近い気温の8月末から始まり、昨日の決勝はすっかり秋の気配。
今日は、雨も伴って、朝の気温は12度くらいです。
この2週間で気温差30度近くとは、NYの天気、おそるべしです(゚o゚;;
この激しい熱戦に打ち勝ったのは男子はノバク ジョコビッチ選手、女子は若干20歳、日本の大坂 なおみ選手でしたね〜。
日本初のこの快挙!
日本ではきっと大賑わいなのではないでしょうか!
(生憎、我が家では、日本の放送が入っていないので見れませんが。。。)
ここでも、全米オープン直前のシンシナティーマスターズでのノバク ジョコビッチ選手(シンシナティでも優勝しましたね〜)、そして、全米オープンで4強に輝いた錦織選手とともに大坂 なおみ選手のことをご紹介しました。
(ノバク ジョコビッチ選手についてはこちら→ジョコビッチ復活するのか…)
(大坂 なおみ選手選手についてはこちら→
全米オープンテニス(US Open tennis) 決勝進出の大坂なおみ選手と準決勝直前の錦織圭選手)
今回は、そんな日本人初のグランドスラム優勝を果たした大坂 なおみ選手の決勝での出来事を私なりに記録させてもらいたいと思います。
Contents
2018年全米オープンテニス女子優勝者大坂 なおみってどんな人?
こちらでも何回かご紹介してきた大坂なおみ選手。
まさか、まさか、このグランドスラムで優勝しちゃうとは思っていませんでした。。。
(すいません💦)
改めて、どんな選手かご紹介です。
大坂なおみ選手
1997年10月16日生まれの20歳。
日清食品所属
身長180cmの右利き、バックハンド、ストロークは両手打ち
ATPランキング自己最高位:シングルス7位(全米オープン前までは17位でしたが、優勝で10位アップ!、ダブルス324位
2018年の全米オープンテニスでは
1回戦((Round of 128):GermanyのLaura Siegemund選手 (6−3、6−2)
2回戦(Round of 64):Israel のJulia Glushko選手 (6−2、6−0)
3回戦(Round of 32):Belarus のAliakasandra Sansnovich選手 (6−0、6−0)
4回戦 (Round of 16):BelarusのAryna Sabalenka選手 (6−3、2−6、6−4)
5回戦 (Quater-final):UkraineのLesia Tsurenko選手 (6−1、6−1)
6回戦(Semi-final):U.S.AのMadison Kesy選手 (6−2、6−4)
7回戦(Final) : U.S.AのSerena Williams選手 (6−2、6−4)
で、晴れて優勝を果たしましたね!!
ハイチ出身の父親と日本出身の母親をもつ大阪で生まれの大坂 なおみ選手。
1歳半違いのお姉さんの影響で3歳からテニスを始めたようです。
お姉さんもテニス選手で、来月の東京オープンには一緒に行くのが楽しみだと会見で言っていましたね。
アメリカに移り住んでからもテニスの練習を続け、全米オープンの会場でもあるUSTA ナショナルテニスセンターにも、練習に通っていたようです。
5年前の2013年16歳の時にプロに転向し、一昨年の2016年から本格的に女子ツアーに出場しています。
東京でのツアー大会に準優勝したり、最優秀新人賞を取ったり期待される選手でした。
2016年、全豪オープンで予選を突破し、本戦でも3回戦まで進める快挙を成し遂げています。
2017年の全米オープンでは、前年度(2016年)優勝者のアンゲリク ケルバーに勝利し、トップ10に初勝利を納めています。
女子ツアーに本格的に出場し始めた1年目のおととし、東京でのツアー大会で準優勝し、その年、女子ツアーで最優秀新人賞にあたる賞に日本女子で初めて選ばれるなど活躍が話題になりましたね。
2重国籍をもつ大坂 なおみ選手ですが、18歳の時に、2020年のオリンピックを見据えて日本の国籍を選択しています。
2018年3月には四大大会に次ぐ格付けのインディアナウェルズマスターズで日本選手として初の優勝をつかみました。
四大大会でも、2018年1月の全豪オープンで四大大会初のベスト16に入り、続く2大会でも3回戦進出を果たしていました。
今年は、ノリノリだったということですね〜。
彼女のインタビューは独特で、時に笑いを引き起こすお茶目な一面のあるインタビューですよね。
2018年全米オープン女子決勝
そして問題の全米オープン女子決勝は、9月8日の現地時間午後4時(日本時間9月10日午前5時)から行われました。
相手は、USAのセリーナ ウイリアムズ選手(36歳)。
NYのクイーンズ地区、フラッシングメドウパーク内にあるUSTA ナショナルテニスセンターのアーサーアッシュスタジアムというセンターコートでの試合でした。
セリーナ ウイリアムズ選手といえば、グランドスラムシングルス優勝回数23回、ダブルス優勝回数14回という記録の持ち主。
前日の大坂 なおみ選手のインタビューでもあったように、「セリーナはセリーナ」で、テニス界の女王ですよねー。
そのテニス界の女王セリーナ選手とグランドスラムの決勝で対戦できるとあって、大坂 なおみ選手は、準決勝勝利者インタビューで嬉しそうに語っていました。
その憧れのセリーナ ウイリアム選手に勝ち優勝を果たした大坂 なおみ選手が、決勝後の優勝セレモニーや勝利者インタビューで見せた涙。。。。なんでだったのでしょうか。。。?
決勝戦はどんな様子だったの?
1セット目は、なんと大坂選手の素晴らしい脚力が功を奏し、ダブルフォルトが多くファーストサーブ率の悪いセリーナ選手を6−2で圧倒し、先手を打ちます。
そして、問題の2セットが始まるのですが、これがテレビ越しに見ていた私にも、そしてきっと現地のセンターコートで見ていた観客にもわかりづい問題が起こったのです。
一体何が起こったのかよくわからな〜いという方のために、私なりに試合後アメリカの記事や日本の記事を読み、自分がテレビで見ていた時のことを思いながら事実関係を書いてみますね。
2セット
第2ゲーム:コーチング(コーチが反則のハンドジェスチャーをした)と審判から警告を受ける
→セリーナ選手はコーチングなんて受けていないと激しく審判に抗議
→セリーナ選手は見ていないと言ってはいるが、パトリックコーチの指示通りネットプレイを始める
第4ゲーム:審判に再度コーチングをしていないことを主張し、謝れと迫る。
第5ゲーム:ラケットを地面に叩きつけ2度目の警告を審判から受ける。
第6ゲーム:警告2回のペナルティーとして、大坂選手が1ポイント先行で試合が始まる。
第8ゲーム:1ポイントを大坂選手に与えた審判に対して「嘘つき」や「泥棒」と罵り3度目の警告。
警告3回のペナルティーとして、大坂選手が1ゲーム与えられ、カウント5−3大坂選手が優勝に王手。
第9ゲーム:セリーナが女性差別を口にしながら涙の抗議を続けながらプレイ。
第10ゲーム:6−4で大坂選手が全米オープンで優勝
事実関係はこんな感じでしょうか。
ライブでテレビで見ていても、パトリックコーチがコーチングをしていたかどうかは映らずセリーナ選手が審判に抗議を始めた画像から映ったため、一瞬、何が起こったのか全くわかりませんでした。
でも、セリーナ選手の審判への講義はそれはすごいもので、「コーチングなど受けていない」「謝れ」と叫んでいましたね。
そして「生まれた娘にそんな悪い手本を見せるわけない」など、すごい形相での抗議は、後でYoutubeなどでも載っていたので、見た方も多いのではないでしょうか?
その間、大坂選手は、何が起こっているのかわかっていない様子(試合後の会見でもよくわかっていなかったと言っていましたね)で、淡々と試合をこなしていました。
誰が悪いのか。。。?
結局、大坂選手が6−2、6−4のストレートで全米オープン日本人初の優勝を決めました。
が、なんとなく、このセリーナの抗議事件で、後味のよくないものになっている感じている方も多いでしょう。
せっかくの晴れの舞台、しかも夢のグランドスラムで憧れのセリーナ選手と戦って勝利した大坂選手なのに、セレモニーでは、涙をグッとこらえ、観客に謝り、セリーナにありがとうとお礼をいうという。。。。
日本人が謙虚で素晴らしいと絶賛する声もあるようですが、でも、こんなことがなかったらもっと笑顔で、涙も嬉し涙でセレモニーの壇上に上がっていたのではないでしょうか。
私としては、セリーナがコーチングを受けていたかどうかということも問題ではありますが、まず、コーチが「みんなやっていることだから」という理由で「コーチングしたよ」というのはどういうものなのでしょうか?
学校でみんながカンニングしているからいいのか?
政治家がみんなが汚職してるから自分も汚職していいのか?
答えはきっとNoではないでしょうか?
みんなコーチが観客席からコーチングしていたとしても、あえて、テニス界の女王のコーチなら、しないで欲しかった。。。
セリーナが見ている見ていないに関わらず、コーチがサインを出したなら、セリーナだって見たと疑われて仕方ないこと。
だって、セリーナはそのコーチから普段コーチしてもらってるんだから。。。
あの激しい抗議は本当にコーチのことを見ていなかったのかもしれないけれど、疑われてペナルティを受けても仕方ないことと思うのは私だけでしょうか?
そして、それを女性差別とまでいうのは話のすり替えなのかと思ってしまったりもしますが。。。
その辺りは、私はそこまで男性の試合や全試合を見ているわけではないのでわかりません。
今、話題の映画「バトル オブ ザ セクシーズ」の主人公、女性のテニス界の差別と戦ってきたビリー ジーン キング元選手はツイッターで「コーチのアクションで選手がペナルティを受けるようなことは二度と起こるべきではない」と言うようなことを言っていますね。
本当にそうだと思います。
これは絶対事実と言える1つの事!大坂 なおみ選手には何の非もなかった!
2018年全米オープンテニスの女子決勝は、
- セリーナ選手が本当にコーチのハンドジェスチャーの指示を見ていなかったのか?
- セリーナ選手のコーチパトリックコーチは、他のコーチもコーチングしてるからと言って自分もしてよかったのか?
- セリーナ選手が、あそこまで激しく審判に抗議する必要があったのか?
- カロル ラモス主審は、本当に女性だからペナルティを与えたのか?
このように、私にとって不透明なことが多かったなと思います。
でも、ただ一つ真実なのは、涙のセレモニー、涙の会見をした大坂 なおみ選手に何の非もなかったということではないでしょうか?
審判の指示に従っただけのこと。
一生懸命プレイしただけのこと。
会場は、初めからセリーナの24回目のグランドスラムチャンピオンへの応援が多いというアワェイの空気の中、大坂選手は集中し、よく走り、淡々と落ち着いてプレイーしていただけでした。
彼女のセレモニーでのインタビュー、そして試合後の記者会見、20歳の若さで、自分に正直に、そして日本人独特の謙虚さを持って受け答えていたことに、私の心は本当に感動しました。
今まで、あまり知らなかった大坂 なおみ選手ですが、一気にファンになってしましました。
まとめ
毎年楽しみにしている全米オープンテニスですが、今年は日本の女子が優勝するという快挙で特別なものになりました。
アメリカ、NYに住んでいると、人種差別、女性差別、色々なものに目の当たりにすることがあります。
今回の女子決勝でも様々な問題が浮き彫りにされていたような気がします。
そんな中、大坂 なおみ選手の素晴らしい活躍、そして素晴らしいプレイ、そして受け答えが印象に残る大会だったのではないでしょうか?
来年の全米オープン会場で、優勝者記念カップや過去優勝者ののぼりに大坂選手の写真が出るかと思うと今からとても楽しみです。
そして、今後の大坂 なおみ選手の活躍にも注目し応援していきたいと思います。
最後まで読んんでくださり、ありがとうございました。