ニューヨークでLGBTパレード!LGBTプライド月間って知ってる?
こんにちは!
Koharu e-Life in NYへようこそ!
6月は何の月間か知っていますか?
アメリカでは6月は「LGBTプライド月間」とされていて、今では世界的にもその言葉が通用する様になって来ています。
でも、まだ
「LGBTって何?」
「プライド月間って?」
という方も多いと思うので、今日は、その「LGBTプライド月間」についてご紹介したいと思います。
LGBTって何?
アメリカでは、よく頭文字を使って言葉を表します。
このLGBTもその一つ。
LGBTとは、
L: Lesbian 女性同性愛者
G: Gay 男性同性愛者
B: Bisexual 両性愛者
T: Transgender トランスジェンダー
を意味しています。
最近では、Q(Queer、Questioningnセクシュアリティのアイデンティティについて未確定の人)が加わったLGBTQなどという言葉も生まれています。
日本でもTVなどで活躍されている方達にLGBTの方がいらっしゃるので、普通のこととなって来ていますよね。
でも、まだまだ理解は得られにくい。。。という問題も抱えている様にも思います。
アメリカでは、日本よりももっと自由で、LGBTの人たちも多い様な気がします。
私の周りにも何人もLGBTの人がいて、みなさん普通に家族や友達にも受け入れられています。
でも、アメリカでも全てが認められているわけではなく、まさ差別に悩んでいる人たちがいるのも確かなのではないでしょうか。
LGBTプライド月間って?
アメリカの6月は、「LGBTプライド月間」とされ、LGBT(Q)の人たちへの理解を深める月間で、ジェンダーなどの垣根を無くし差別をなくすことを考える月間。
6月は、各地でLGBTの大規模なイベントが開催され、LGBTのモチーフであるレインボー(虹)を掲げての活動や、仮装した人たちが集まるパレードなどが行われています。
もともと、ストーンウォールの反乱というLGBTの事件が1969年の6月にあったのがLGBTプライド月間の始まりです。
ストーンウォールの反乱とは、1969年の6月に起こった同性愛者らの暴動のこと。
NYのグリニッジビレッジにあった「ストーンウォール イン」というゲイバーに突然警察が踏込捜査をした際、周りにいた同性愛者たちが初めて警官に立ち向かって騒動となった事件なんです。
それまでアメリカでは、イリノイ州以外は、同性間性交渉を禁止し、罪を犯した者には罰金刑などの刑が与えられるなど、同性愛者に厳しい環境だった様です。
でも田舎より比較的自由だったNYに同性愛者たちが集まる様になり、特にグリニッジビレッジ(クリストファーストリートと7番アベニューの交差点周辺)では、同性愛者のコミュニティーができていた様ですね。
警官の厳しい取り締まりに対し、同性愛者たちはこのストーンウォール・インの反乱までは抵抗せず見守るだけだったそうですよ。
この1969年6月27日は、オズの魔法使いで有名になり、彼女自身も同性愛者だった女優のジュディ・ガーランド(Judy Garland)が6月22日なくなったことで、ストーンウォール イン側の教会で葬儀が行われていたのです。
その葬儀に参列した同性愛者たちが葬儀後ストーンウォール インに寄った際に出くわした踏込捜査で、警官の屈辱的な態度に怒りを覚え、今まで黙って我慢していたのが、その日は我慢ができず騒動になったという話がある様です。
その翌年1970年から同性愛者への迫害に立ち向かうという抵抗運動が行われ、この事件のあった6月にパレードをしたことがこのGLTBプライド月間の始まりだと言われています。
LGBTプライド月間には何があるの?
レインボーカラーが掲げられ、演説やパレードなどが各地で開催されます。
レインボーフラッグは、芸術家のギルバート・ベイカーが作り、1978年のサンフランシスコでのGay Freedom Dday Pradeで使われました。
元々は、先ほども出てきたジュディー ガーランドが歌った「虹の彼方に」の虹から考案されたと言われています。
色は8色あり、それぞれの意味は、
- ピンク:sexuality (セクシャリティ)
- 赤:life (生命)
- 橙:healing (癒し)
- 黄:sunlight (太陽)
- 緑:nature (自然)
- ターコイズ:magic/art (魔術 / 芸術)
- 藍:serenity/harmony (平穏 / 調和)
- 紫:spirit (精神)
で作られ、その後、ピンクとターコイズがなくなり、藍色も青に変更し、現在では6色(赤、橙、黄、緑、青、紫)になっています。
このプライドカラーを元に、有名ブランドもT シャツをデザインしたり、靴の模様にしたりとファッション業界にも大きな影響を与えているんですよ。
マンハッタンで行われたパレード
今年は、ストーンウォール インの反乱から50年で、先日警察側か正式に謝罪したことも受け、過去最高の参加者となった様ですね。
場所は5番街を中心に、パレードは5番街36丁目からスタートし、ストーンウォール インあたりのクリストファーストリートとグリニッチストリートの交差点まで。
今年は、日本からもツアーが組まれるなどし、日本人の参加者も多くいた様です。
総勢15万人がパレードに参加したとのこと、かなりお祭り騒ぎ的なものだったんですね〜。
まとめ
6月はLGBTプライド月間として同性愛者への迫害に立ち向かうという抵抗運動を掲げる月。
LGBT(Q)の人たちへの理解を深める月間で、ジェンダーなどの垣根を無くし差別をなくすことを考える月間です。
色々な考えがあるとは思うのですが、個人的には、LGBTという言葉さえもなくなり、一人一人が差別や偏見のない世界になるといいなと願っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。