現役高校生&大学生を持つ親達が語るアメリカの大学入学に必要な5つのこと!
こんにちは!
Koharu e-Life in NYへようこそ!
NYには日本の企業もたくさんあり、たくさんの駐在の方がNY近辺で生活しています。
特にNYのウエストチェスター地区、コネチカットのグリニッジあたり、そしてNJにもたくさんの日本人の方が住んでいますよね。
そんな駐在のご家族は、小学校、中学校、高校と地元の現地校にも通わせていらっしゃる方も多く、日本人の生徒さんがたくさんいらっしゃいますね。
私もそんな日本人の親の一人として、日々日本人ママや現地ママのお友達の助けを借り、子供達の現地の学校生活をなんとか快適にできないかと模索してきました。
その中でも、高校生にとっては今後の進路、大学進学はとても重要課題。
日本の大学に進むのか、アメリカの大学に進むのか、色々と違いもありますよね。
今日は、今までたくさんのママ友たちと話してきたことを元に、現地の高校からアメリカの大学に入学するのに必要なことを、ご紹介したいと思います。
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Contents
現地の高校はどんなところ?
アメリカの現地の高校は4年間。
日本の学年でいうと、中学3年生から高校3年生の4年間、アメリカの高校に通うことになります。
地域によって学年の切れ目は微妙に違うようですが、私の住んでいるNYウエストチェスター地区では1月から12月が1学年の区切りになっています。
ただ、10月から12月あたりに生まれたお子さんは、アメリカ人の方でも1つ学年を下げる方もいらっしゃり、ゆっくり、しっかり育てたいという考えがあるようです。
日本から来たご家庭も、お子さんの性格、英語力に合わせて学年を一つ下げる方も普通にいらっしゃいます。
アメリカでは、小学校1年生から高校4年生までの呼び名を、数字の1から12で学年を呼びます。
ですので、高校生の呼び名は以下の通りです。
- 高校1年生 → グレード9
- 高校2年生 → グレード10
- 高校3年生 → グレード11
- 高校4年生 → グレード12
また、それぞれ以下の呼び名もあります。
- 高校1年生 → グレード9 → フレッシュマン(freshman)
- 高校2年生 → グレード10 → ソフォモア(sophomore)
- 高校3年生 → グレード11 → ジュニア (junior)
- 高校4年生 → グレード12 → シニア (senior)
この呼び名は大学の4年間も同じ呼び方がされています。
現地の高校生や親たちは、グレードで呼ぶよりもこのフレッシュマンなどの呼び方を好んで使っているので、覚えておくといいですね。
高校生たちは学校の勉強を中心に、課外活動も積極的に参加しているように思います。
(学生の生活スケジュールについて
→アメリカの小中高の1年のスケジュールはこんな感じ!)
NY郊外はマンハッタンとは違い外で遊ぶ場所はそれほどないので、高校生は週末に近くの街の映画館に行ったり、家で集まったり、近所に食事に行ったりしているようです。
また、郊外ということもあり、車社会は進んでいます。
16歳になると多くの子達が運転免許を取得し、高校まで車で通うようになります。
日米どちらの親達は皆もちろんとても心配していますが、郷に入っては郷に従えという言葉もあるように、我が家も車の練習を親子でみっちりしてから一人で車で学校まで通学するようになりました。
日本では電車や自転車で通う高校生がほとんどだと思いますので、アメリカの高校生とは大きくしがう点かもしれませんね。
大学入学に必要な5つのこと
高校生になると、皆、進路を考えることと思います。
駐在でアメリカに住んでいる方達は、日本の大学に行くのかそれともアメリカの大学に行くのが悩むところですよね。
お子さんの語学力、性格、今後やりたいことなど悩まれて進路を真剣に決めてらっしゃるご家庭の話をよく伺います。
親の都合で海外暮らしについて来たお子さんたち。
子供たちが一番いい人生を生きてくれることは、親として一番の願いですよね。
進路を決めるにあたって、私も色々なママ友に話を聞いたり、自分で調べたり、本当にいい経験をしました。
ここでは、高校生がアメリカの大学入学に必要な5つ
- 学校の成績
- 課外活動
- テスト
- エッセイ
- 推薦状
について、どんなものかを他のママ友達の意見も合わせてご紹介したいと思います。
1. 学校の成績(GPA)
アメリカの高校生にとって一番大切なのは何と言っても学校の成績。
日本の1発勝負の入試と違い、日々の生活が大学に入るための一番の指標になります。
学校の授業にちゃんと遅刻せずに出ているか、宿題はちゃんとやっているか、テストの成績はいいかなど学校の勉強を怠ると大学には入れなくなってしまうので皆一生懸命勉強しています。
我が家の子供の通っていた学校では、授業に5分でも遅れると遅刻になり、メールで学校から親にすぐに連絡が入ってしまうことも。。。
また、テストは点数ごとにABCがついてしまうのでどのテストもしっかりやる必要があるんですね〜。
- A+ 97 and above
- A 93-96
- A- 90-92
- B+ 87-89
- B 83-86
- B- 80-82
- C+ 77-79
- C 73-76
- C- 70-72
- D+ 67-69
- D 65-66
テストや出席、宿題、クラスでの発言などがABCで評価され、その点数を4年分まとめて単位数で割ったものがGPAと呼ばれるものになります。
このGPAは大学入試の際に高校側から大学に送られます。
「アメリカの大学は入試は簡単だ〜」
なんておっしゃる方もいらっしゃるようですが、アメリカに住んでいる親は皆、
「この毎日のストレスも高校生にとって大変だよね〜」
とよく話しています。
それと同時に、日本で育った私は、高校の授業より塾などの大学受験の勉強を主にして来てしまいましたが、高校での授業をしっかり勉強することは、本来高校生としてとても当たり前のことなのかな〜とも感じます。
2. 課外活動
そして、アメリカでは、日本のように入試試験だけの勉強で決まらず、課外活動もとても重要です。
放課後のクラブ活動(運動系、室内系)、音楽活動、ボランティア活動など勉強だけでなく、人間としてバランスのとれた生活をしているかがとても大切になって来ます。
生徒たちは、多くの子達がクラブに所属し、自分の好きなことに没頭することもできます。
現地人の親も皆、クラブ活動や習い事にとても積極的に参加し子供を応援しています。
高校生の部活動の試合に親が応援にくるのは当たり前。
親子共々とても真剣に取り組んでいるのがわかりますし、そこに親子の絆を作り上げていっているようい思います。
課外活動では、
- 特技
- リーダーシップ
- 自発性
- 協調性
- タイムマネージメント
などを学び、勉強では得られない経験を学んでいるし、大学もそれを求めているということですね。
日々の課外活動以外にも小さい頃からの夏のキャンプへの参加、そして高校生になるとキャンプの指導者としてのアルバイト経験なども自分たちで積極的に探し経験を積んでいます。
学年が終わり学校の勉強がない夏休みは、子供達は伸び伸びと自分の好きなことに打ち込め、大きく成長する期間とも言えますね。
3. テスト
日本では高校3年生の最後、大学に入る直前にここの大学に合わせた入試があります。
アメリカでも大学入試のために、Standardized Testsという共通テストを受ける必要があります。
このテストは自分の納得のいく点数になるまで何度も受けることができます。
ただ、何度も受けたからといって簡単に点数が上がるものでもなく、また点数が落ちると大学に提出する時に印象を悪くするということで、大体の生徒が2回から3回のテストで結果を出しているようです。
テストは、だいたい高校の3年目(グレード11=Junior)に受けますが、まだ点数があまりとれていない生徒は、願書を出願するまでの高校4年目(グレード12=Senior)の秋に受ける子達もいます。
テストは民間企業団体が作ったアメリカ統一テストで
- SAT
- ACT
などがあり、多くの高校生がどちらかを選択し、大学に提出しています。
テストは点数が高いに越したことはありませんが、一概に点数が高いからといって必ず合格するものではなく、学校の授業のGPAや課外活動なども入学の大きな指標になります。
また、日本人がアメリカの大学に行く場合(留学生になる場合)は、この他にTOEFLやIELTSといった英語力を測るテストを受け点数を提出することになります。
4. エッセイ
エッセイは、大学に自分のことを知ってもらうためにかく自己紹介文のことです。
自分は今まで何を真剣にやって来たのか、そして大学に入ったらどういうことをやりたいのかなど、自分の素直な気持ちを熱意を持って書く必要があります。
エッセイは大学入試にとても重視されており、成績がそれほどよくなくてもこのエッセイが魅力的で受かる子もいると言われるほどです。
大学側は、
- 意欲のある子
- 価値観を持っている子
- 色々な経験を克服して来た子
- 表現する力を持った子
など、エッセイから子供達の内面を読み取り合否に繋げているようです。
そのためにも、エッセイは大学入試にとても大切な要素を含みます。
願書を出すまで(高校4年目の秋)の高校3年間を通して、しっかりと書ける物を経験し、身につけて行くことが大切と言えますね。
5. 推薦状
推薦状は、高校の先生など、生徒のことをよく知っている方が生徒のことを書いた文章になります。
大学側は、本人が書いたエッセイと同様、合否に推薦状を重要視すると言われています。
先生など大人から見て、どのような活動を学生時代にしていたか、子供の性格や行動力などを大学に伝える大切なものです。
推薦状をお願いする先生とは、高校生活でしっかり絆を作り、自分を知ってもらうようにすることが必要ですね。
5つのことが必要な時期
それぞれ5つのことが必要なものがわかったところで、いつ頃から用意したらいいのか時期的なものをまとめておきます。
学校の成績:願書提出までは高校の3年間のGPA、大学が受かってからも高校4年間のGPAを大学に提出します。
そのため、高校に入学した時期から日々の学校の成績はしっかり良い成績をとっておく必要があります。
課外活動:高校では、バスケ、野球、フットボールなど人数の決まったスポーツも多くあります。
そのようなスポーツは誰でもが入部できるわけではく、トライアウトといった入部テストがあるので、小さい頃からスポーツに親しませておくのはいいことだと思います。
高校の課外活動は日本と違い季節ごとです。
一年を通して色々なスポーツにチャレンジすることもできるので、1つのスポーツに固執する必要もないのがいい点です。
室内系もディベート部や演劇部など色々な活動があるので、スポーツが苦手な生徒も高校入学と共に進んで参加するといいですね。
テスト:主に高校の3年目Junior Yearに受ける生徒が多いようです。
テストは1度きりでなくなんども受けていいことになっていますが、大体の生徒が2回か3回受けて一番いい点数を大学に送っているようです。
共通テストは数学と英語になりますが、それ以外に個別のテスト(SAT subject)などがあり、言語や理科など得意なものがあれば高校入学とともに早めに受けておくのもオススメです。
留学生に当たる日本人の方は、共通テスト以外にTOEFLなどの英語テストが必要ですので、願書を提出するまでにしっかり点数が上がるように日々勉強しておく必要がありますね。
エッセイ:エッセイに書く内容は、1日の高校生活ではできません。
小さい頃からの生活、そして高校に入ってからの経験をしっかり積めるようにしておきましょう。
そして、その経験をもとに、高校4年(Senior year)の前の夏休みの時間のある時に書くのがいいでしょう。
学校でも見直しやアドバイスのクラスなどがあるので、先生に相談しながら願書提出まで時間をかけて書き上げて行くのがオススメです。
推薦状:推薦状は、書いていただく方との信頼関係が必要です。
日々の生活態度をしっかり見ていただけるように絆を日頃から作って行くといいですね。
書いていただきたい方が決まったら、お願いするのは早めにしましょう(遅くともJuniorの秋)。
推薦状は願書提出と一緒に大学に提出しなくてはいけないので、たくさん頼まれる人気の先生は特に早めにお願いしておいたほうがいいでしょうね。
まとめ
日本とは大きく違うアメリカの大学入試。
一概に、日本の方が大変とか、アメリカの方が大変とか言えないのですが、どちらも違う意味でストレスフルなことだと思います。
受験の勉強を必要とする日本と違って、勉強以外にも課外活動を日々求められるアメリカでは一見楽しそうに見えて、時間を取られることも多く、大変にも見えます。
ただ、勉強だけでなく、スポーツ、音楽、ボランティア活動は、人生を豊かにしている点は素晴らしいなーと感じています。
現地の親はそのサポートを当たり前にしているし、海外に住んでいる日本人の親も現地の方を参考に、お子さんが精一杯力を発揮できる生活基盤サポートしています。
アメリカで生活している高校生が、豊かな学生生活を過ごし、自分の希望の大学に入られることを願っています。
最後まで読んんでくださり、ありがとうございました。